日立製作所と日立ビルシステムは2月19日、ビル分野の顧客協創型研究施設である「日立ビルソリューション-ラボ」を刷新し、3月18日にリニューアル・オープンすると発表した。
今回のリニューアルでは、スマートビル・ZEB(1次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの建築物)関連を始めとするグリーン(環境対応)・デジタル・ソリューションを中心に展示を拡充し、脱炭素社会の実現やレジリエンスの向上、ビル管理の効率化など、ビルを取り巻く課題を解決するイノベーションの創出を加速するという。
スマートビルやグリーン関連の新技術を展示
昇降機(エレベーター/エスカレーター)などの実機が見学できるエリアや、昇降機を始めとするビル設備の遠隔監視を行う管制センターの見学室などの既存エリアに加えて、新たに、日立グループおよびビルシステム事業の概要や、昇降機の新設・保全・リニューアル、空調、セキュリティなどのビル設備、スマートビル・ZEB関連を始めとするグリーン・デジタル・ソリューションまで、製品・サービス・ソリューションを網羅的に紹介するエリアを新設し、展示を拡充したとのこと。
また既存エリアでも、ロボットのエレベーター利用をサポートするという「ロボット連動運転」や、電気自動車からの給電で停電時のエレベーターの継続利用を可能にするという「V2Xシステム」、エレベーターなどのビル設備の稼働状況をリアルタイムで把握できるというビルオーナー・管理者向けダッシュボードである「BUILLINK(ビルリンク)」のエレベーター実機を用いたデモンストレーションを、新たに開始する。
併せて、ユーザー企業やパートナーとのディスカッションが可能な協創ルームを整備し、課題を解決するイノベーションの創出を加速するとしている。