JALは2月16日、丸紅とサステナブルな産直事業に寄与する取り組みに関して協業の覚書を締結した。環境に配慮した高品質な商品が、生産者から消費者に届くまでの一貫したサプライチェーンの構築を目指す。提携先事業者や生産者のネットワークを拡大し、生産者・地域社会が抱える環境課題や物流課題の解消に取り組む。
JALはこのほど、環境に配慮した高品質な商品が、生産者から消費者に届くまでの一貫したサプライチェーンを構築するべく、丸紅とサステナブルな産直事業に寄与する取り組みに関して協業の覚書を締結した。
JALが2023年5月30日に開設した消費者向け産直ショップ「SORAKARA OTODOKE」に加え、2024年4月を目途に開始する飲食店等の法人事業者向け産直品販売においても協業する。
両社の生産者ネットワークを組み合わせ、生産者の新規開拓、販路拡大に努めるとともに、商品ラインナップの充実を図ることで、購入者のニーズにマッチする産直品販売の仕組みを構築する。
丸紅は、畜産業界における環境課題である家畜糞尿処理に対し、生産者から回収した糞尿由来の堆肥を農業用の肥料として販売し、そこで生産された農作物を消費者向けに販売する循環型の枠組みの構築に取り組んできた。水産分野においても、低魚粉飼料の推進を行うなど、一次産業における環境負荷低減に向けた取り組みを推進している。
JALグループが有する高速鮮度輸送のネットワークや顧客基盤と、丸紅グループが有する生産者とのネットワークや生産における環境負荷低減に寄与する知見をかけ合わせることで、環境に配慮しつつ、独自の美味しさやこだわりを追求した商品を、より多くの消費者により鮮度の良い状態でスピーディに配送できる「プレミアム市場」の創造を目指す。
JALは本協業を通じ、提携先事業者や生産者のネットワークを拡大し、生産者・地域社会が抱える環境課題や物流課題の解消に向けて取り組んでいく。サステナブルな1次産品の生産および販売を推進することで、生産者のさまざまな取り組みが広く認知され、社会からより高い評価が得られるよう取り組んでいく考えを示した。