マネーフォワードは2月15日、「マネーフォワード クラウドインボイス」の送付プランにおいて、スムーズな帳票の電子送付を実現する「Web発行機能」の提供を開始した。
新機能は、得意先への請求書の電子送付をスムーズにしている。受領した帳票を確認できる専用ページへの登録を促すことで、電子送付への切り替えを行いやすいという。得意先の担当者や宛先が変更になった際にも、得意先が専用ページから情報更新ができるため、企業間のコミュニケーションコストの削減を可能としている。
今回の機能により、得意先の電子受領のハードルを下げることで、紙の郵送から電子への移行をサポート。今後は、得意先に届いた帳票の開封を確認できる機能、得意先の電子帳簿保存法の検索要件への対応や、帳票の訂正依頼などをチャットで行える機能などの開発を予定している。
2023年10月のインボイス制度施行をきっかけに、帳票の送付を郵送から電子に移行した企業が増えており、2023年11月に同社が行った調査では請求書の受領・発行について「紙以外の手段が増えた」と回答した法人は約6割だという。
しかし、郵送から電子送付へ切り替える際、得意先担当者のメールアドレスを収集する作業や、担当者が変更されるごとに、新しい宛先に変更する作業が手間となっている。
また、電子帳簿保存法により電子で受け取った帳票は、電子保存することが義務付けられているため、得意先側で電子受領に切り替えるハードルが高い、受け取りのフローが決まっていないといった課題があるとのことだ。さらに、メールで帳票を送付した際の不達事例も報告されており、請求書未払いのリスクも懸念されている。
そのため、新機能はマネーフォワード クラウドインボイス送付プランのユーザーが、サービスを通じて得意先に登録の案内を送り、得意先が案内に従って、マネーフォワードID、事業者、認証コードなどを登録すると、電子送付を可能としている。加えて、得意先は帳票受領用のサービスの画面から、送られた帳票を一覧できる。