オークファンは2月14日、中国の大手複合企業である中国機械工業集団グループの国機海南発展と戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。第1弾として、オークファンが運営する常設展示会「日本東京義烏セレクション」での協業を予定。今後も協力関係を持ちながら、強固な貿易網の構築を目指す。
オークファングループは、社会のさまざまな「RE」を統合した唯一無二の再流通インフラを構築する「RE-INFRA COMPANY」として、国内で300兆円規模、海外を含めると数千兆円規模と推定されるBtoB卸売市場のDX化に取り組んいる。国内事業を基盤とし、海外市場に展開していくことで、BtoB卸売市場のリーディングカンパニーを目指して事業を展開している。
▲海外事業 全体像
このほど、中国機械工業集団グループの国機海南発展と戦略的パートナーシップ契約を締結した。中国機械工業集団グループは、12万人以上の従業員を抱え、米フォーチュン誌の「フォーチュン500」にも選定されるなど、中国の機械産業を牽引している。
100以上の国と地域に360以上の海外事務所を持ち、機械、エネルギー、輸送など産業にまつわる様々な事業を展開しており、総資産3557億元(7兆3630億円)、営業利益3439億元(7兆1187億円)におよぶ。
そのグループ会社の1つである国機海南発展は、海南島に本社を構え、自由貿易網の構築を手がけている。
本パートナーシップ契約により、オークファンと国機海南発展は、海外事業においてさまざまな取り組みを検討していく。まずは第1弾として、日本バイヤーが国内にいながら中国サプライヤー(メーカー・OEM受託企業等)と取引できる、オークファンが運営する常設展示会「日本東京義烏セレクション」(3月18日オープン予定)での協業を予定している。
日本の商習慣とは異なり中国では、購入者と販売者の間に決済の利便性を図る仲介会社を加えた3社間取引が一般的だ。オークファンが卸展示会を運営するにあたり、中国サプライヤーと日本バイヤーが安心して取引できるスキームの構築は必要不可欠だとし、貿易に関するノウハウが豊富な国機海南発展との提携により、国境をまたいでも確実な支払いと商品の受け取りを実現する。
▲日本東京義烏セレクションでの取り組み
両社は自由貿易の発展という共通のビジョンを持っており、連携により相互作用が見込めることから、今後も新たな取り組みを協議していく。国機海南発展は、同社が持つ貿易のネットワークを強みに、中国から日本への輸出を全面的にサポート。輸出手続きの処理、商品手配、物流手配、支払いの円滑化など、輸出におけるさまざまな業務を請け負うことで、日本と中国との自由貿易の活性化を目指す。
今後は、オークファングループが描く、中国市場へ向けた「オンライン・オフライン」「輸出・輸入」の4軸の取り組みにおいても協力関係を持ちながら、強固な貿易網の構築を目指す考えを示した。