cotta、プラントベースのポータルサイト「Vegewel」事業をフレンバシーから譲受

菓子・パン作りのための専門サイトを運営するcottaは2月14日、フレンバシーより、プラントベースに特化したポータルサイト「Vegewel」運営に関する事業を譲り受けるとし、事業譲渡契約を締結したと発表した。「Vegewel」の機能を活用し、消費者、レストラン、食品メーカー、自治体との連携を強化し、成長の加速を目指す。

cottaは、製菓・製パン用の材料・レシピなど2万点以上取り扱う日本最大級のECサイト「cotta(コッタ)」を運営している。「健康に配慮した食の提案」「環境に配慮した食の提案」の推進を目的に、2022年5月に不二製油と資本業務提携を締結し、2023年5月には、カラダにやさしい手づくりを応援する新しいECメディア「cotta tomorrow(コッタトゥモロー)」立ち上げた。

健康に関心のある一般消費者、および法人の顧客から幅広く利用されており、さらなる成長機会を模索していたとし、このほどフレンバシーより、プラントベースに特化したポータルサイト「Vegewel」運営に関する事業の譲受を決定し、事業譲渡契約を締結した。

フレンバシーの「Vegewel」事業は、ベジタリアン向けレストラン情報メディア事業とプラントベースに特化したWebメディア事業の2つから成る。ベジタリアン向けレストラン情報メディア事業では、ベジタリアンが必要とする日本全国のレストラン情報を多言語で提供し、訪日客を含むベジタリアンが日本国内で安心して食事ができる環境を構築している。プラントベースに特化したWebメディア事業では、飲食店の取材記事、レシピ、商品紹介、イベントレポートなど、ライフスタイルの参考となる幅広い情報を発信している。

独自性と知名度を有する「Vegewel」事業と、自社の既存事業(「cotta」「cotta business(コッタビジネス)」「cotta tomorrow」)を連携することで、既存の顧客への価値が強化され、新規顧客との接点も増加する。

cottaは、食品メーカーを対象としたコンサルティング事業も展開している。健康志向が高まる中、多くの食品メーカーが健康カテゴリーへ積極的に参入しており、「Vegewel」のプラットフォームを活用することで、これらのメーカーに対して新たな販促支援の提供が可能となる。

さらに地方自治体がインバウンド対応を強化する中で、「Vegewel」を通じてこれらの自治体との連携を模索している。特に地域固有の食文化を背景に持つレストランの発掘・紹介は、地方の魅力を国内外に発信する絶好の機会となり、地域経済の活性化にも寄与し、持続可能な社会の実現に向けた一歩となるとしている。

cottaは今後、「Vegewel」の機能を最大限に活用して消費者、レストラン、食品メーカー、自治体との連携を強化し、自社のパーパスである「つくる喜びと食べる幸せを世界にめぐらせる」の実現に向けて成長を加速させていく考えを示した。