PwCコンサルティングは2月15日、Citadel AIと協業し、同日から、AIの自動検証による定量的な品質評価を軸としたAI評価およびAIモニタリングの仕組みを策定するAIガバナンスソリューションパッケージの提供を開始したことを発表した。

協業の背景

PwCコンサルティングはかねてより、AI活用に関するリスクコントロールを実現したい企業に対して、ポリシー策定や体制構築など7つの領域から成る「AIガバナンス構築支援サービス」を提供している。

一方のCitadel AIは、AIの自動品質管理システムの開発を通じ、AIの信頼性に関わる課題解決に貢献している。具体的には、学習時のAIモデルやデータを自動で技術検証し、品質改善の高速化を実現するCitadel Lensや、運用時のAIのモデルやデータを、顧客に代わって継続的に監視し、実環境での安定した運用をサポートするCitadel Radarといったサービスを提供。

今回、両社が協業することにより、手動で実施するには大きな負荷がかかるAIの正確性や信頼性の品質評価を、定常的に自動実行するプロセスを策定する。これにより、現実的に業務に生かせるAIの品質評価をしながらAI活用を進められる、「攻め」のAI活用を大きく加速させることを目指す。

  • PwCコンサルティングとCitadel AIによるAIガバナンスソリューションパッケージ

    PwCコンサルティングとCitadel AIによるAIガバナンスソリューションパッケージ

協業における取り組みの概要

今回の協業は、AIガバナンス構築支援サービスにおけるAIガバナンス診断、モニタリングプロセスの策定、モニタリングツールの導入を特に強化するもの。

さらに、PwCコンサルティングが持つAI活用、AIガバナンスの知見および各国政策動向の専門知識と、英国規格協会とも提携するCitadel AIのAI自動品質管理システムの開発・技術力を掛け合わせ、クライアントが抱えるAI活用にかかるリスクに対し、タイムリーで確実な課題解決支援を提供するという。

両社は今後、さまざまな業界に特化したソリューション展開も視野に入れ、戦略的なアライアンスの構築を進めていきたい考え。