SDT、別府市、大分大学医学部は2月15日、産学官連携による生成AIを活用した事業の実証運用に関する連携協定を締結したことを発表した。
連携協定締結の背景
別府市は2019年にデジタルファーストを宣言し、デジタルを活用した市民サービスの向上を目標として、「ポケットの中にもう一つの市役所を」をキャッチフレーズとして掲げた取り組みを進めてきている。
大分大学医学部は、2023年度、先進医療科学科を新設し、生成AIを用いた先進医療教育支援プラットフォームの構築など、医学・医療の基盤を支えるための知識や技術および研究力を持つ融合人材の育成や進化した医工連携の構築を目標とした取り組みを進めている。
そしてSDTは、AIモデル開発やIoTデバイス開発などに関する技術を有しており、「すべてのものを最先端の技術で有機的につなげる」ことをミッションとして事業を運営している。
今回の連携により、互いの知見を活かしながら生成AIの活用を推進し、市民の利便性向上や健康増進、業務の効率化などの取り組みを進めていきたい構えだ。
今後の取組み
今後は、2月から別府市役所内での市議会議事録検索システムに生成AIを実証運用として展開され、その後、別府市民向けに生成AIを活用した子育て手続きの案内開始を予定している。
具体的なプロジェクトや展開については、今後詳細な協議が行われるとしているが、産学官連携で協力し、生成AIの力を最大限に発揮し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を牽引していくという。