メルコインは2月15日、メルカリでの商品購入時に保有しているビットコインを決済に使用できる機能を、同日より提供開始することを発表した。
7か月で利用者100万人突破のメルコイン
メルコインは、2023年3月にビットコイン取引サービスを開始し、7か月で利用者100万人を突破した。同社によると、サービス利用者のうち約8割は暗号資産取引を初めて経験した人で、これまでとは異なるユーザーからの利用を拡大しているという。
また、メルカリで不要品を売却して得た売上金でビットコインを購入し、ビットコインを売却してメルペイ残高に戻してメルカリで買い物をするといった新たな買い物体験も生まれていると同社はみており、実際に同サービス利用者のうち約5割がビットコイン売却後にメルペイ残高を使ってメルカリで買い物を経験しているとのことだ。
同サービスの利用者アンケートによると、保有ビットコインの使い方・使い道を理解していると回答した方は5割未満(45.7%)にとどまり、どう使ったらいいかがわからない人も多くいるという。こうした利用者にビットコインを所有するだけでなく、使用することを通じて理解を深め、ビットコインを身近なものとして感じてもらいたいとしている。
ポイントや売上金との併用も可能
この新機能は、メルカリの商品購入画面より、ポイントの使用と同様にビットコインを支払い方法のひとつとして利用でき、ポイントや売上金との併用も可能。メルカリで欲しい商品を選んで購入手続きに進んだら、「ビットコインの使用」を選択して使用金額を設定。購入手続きを確認して購入する──といった流れとなる。
メルコイン CEOの中村奎太氏は、次のようにコメントしている。「2023年3月にビットコイン取引サービスをリリースし、100万を超えるお客さまにご利用いただき暗号資産が少しづつ身近に感じていただけるようになってきたのではないかと思います。このステップをもう一歩大きく進めるべく、今回メルカリでビットコインが使える世界を実現しました。いつものメルカリで、いつもの購入体験の中に当たり前のようにビットコインが存在する状態を作ることで、日常的に活用できるものであることを知ってもらい、新しい価値をより実感してもらえると思います。
まだまだ暗号資産は投資、投機の側面が強い中で、我々はメルカリを世界でも有数のビットコインによる決済が行われる場所にしていきたいと考えています。こうした新しい価値の循環によって、ブロックチェーンの世界との架け橋となれるよう、今後もさらにサービスを拡大してまいります。」