TISインテックグループのインテックは2月14日、課題解決特化型のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)サービスの新機能として「作業者動態見える化テンプレート」の提供を開始することを発表した。AI画像解析とカメラを使って工場作業員の動態と設備の稼働状況を解析し「ムリ」「ムダ」「ムラ」を可視化して生産性の向上に寄与するという。

新機能「作業者動態見える化テンプレート」の特長

作業者動態見える化テンプレートはカメラで設備と人の動きを自動で取得し、AIによる画像解析を行う。解析結果と作業内容をひも付けて実績データを作成し、作業計画などと突き合わせることで実態を可視化する。ダッシュボートとガントチャート無駄が発生する原因が特定できるという。

開発の背景

2023年4月にインテックは愛媛CATVと共同でAI画像解析システム、および地域共同利用型のデータ連携基盤を愛媛県内に構築しており、地域内のさまざまな課題解決に活用できるユースケース創出に向けた取り組みを実施している。

その一環として精密加工部品メーカーであるユタカの工場にカメラを設置し、AI画像解析を活用して作業員の動態と設備の稼働状況を可視化して生産性向上につながるかを検証したそうだ。その結果、製造業での汎用的な有効性が確認できたため、「課題解決特化型IoTサービス」の新機能として「作業者動態見える化テンプレート」提供開始に至ったという。