EC構築プラットフォーム「ecbeing」、2023年の流通総額が1兆円突破 受注規模の拡大、BtoBの増加が寄与

15年連続EC構築プラットフォームシェアNo.1のEC構築プラットフォーム「ecbeing」を運営するecbeingは2月14日、「ecbeing」の2023年の年間流通総額が1兆2405億円となり、1兆円を突破したと発表した。受注規模の拡大、法人間取引でのDX化、利用企業の顧客のファン化の成功などが流通総額の増加に貢献した。

ecbeingの提供する「ecbeing」は、1999年のサービス販売開始以来、大手や中堅企業を中心に1600サイト以上の導入実績があるEC構築プラットフォームで、国内トップシェアを誇る。2023年1月~12月の「ecbeing」の流通総額は、1兆2405億円に達し、過去最高を記した。

流通総額を増加させた最大の要因には、受注規模の拡大を挙げた。ecbeingは2023年、店舗を持つアパレル業界をはじめとするさまざまな業界・業態の顧客のECサイト、モール型やネットスーパーなどの大規模なECサイトの構築を幅広く手がけた。「ecbeing」の導入も1600サイトを超えるなど、ビジネスとして著しく成長した。

さらに法人間取引(BtoB)でのDX化が大きく進んだことも要因の1つとした。各業界において、従来アナログ方式で行われていた受注業務をECサイトに移行させるDX化の動きが多く見受けられた。

BtoC・BtoBともに、「ecbeing」利用企業において、既存顧客のファン化に成功している企業が増えていることも大きく影響した。2023年、利用企業はファン化のためのCRM施策で、F2転換強化や LTV(顧客生涯価値)向上に注力しており、ecbeing提供のデータマーケティングツール「Sechstant(ゼクスタント)」の活用で成果を上げた企業を多数確認している。その他、レビュー・SNS 連携・動画・店舗予約・アプリ・AI チャットボットなどの最新トレンドに特化した「マイクロサービス」の活用も、各社の既存顧客のファン化に貢献したと考えられるとの見解を示した。

年間の「ecbeing」全ユーザーの総受注件数は、2019年が約4537万件、2020年は約6233万件、2021年は約6479万件、2022年は約7377万件、2023年は約8359万件となっており、5年連続で年間流通総額に比例して増加した。

こうした状況を受け、ecbeing 代表取締役社長 林雅也氏は、2024年の展望について、「2023年、BtoCにおいてはWeb上での新規顧客獲得コストが増大し、店舗出店も過剰な状況となっており、さらには生活者のオムニチャネル化が進んでいます。この厳しい競争環境の中で生き残るためには、Eビジネスを構築し、Webとリアルのデータを活用してLTV(顧客生涯価値)を向上させる必要があります。そのため、データ活用の重要性がますます高まっています。今後も弊社のデータマーケティングツール『Sechstant(ゼクスタント)』を中心としたデータ分析から、その結果を活用した施策まで、全方位的な支援を提供させていただきます」とコメントした。