北海道大学(北大)、東北大学、東京大学(東大)、東京工業大学(東工大)、名古屋大学(名大)、京都大学(京大)、大阪大学(阪大)、九州大学(九大)の国立大学法人8大学の情報系大学院が、情報学の魅力について中学生・高校生に向けて伝える共同イベント「情報学 for all by all」を2024年3月17日に開催する。
開催時刻は同日14時~16時ころまで(対面会場は各大学ごとに終了時刻が異なる)。各大学キャンパスでの対面方式ならびにZoomを活用したオンラインのハイブリッド方式でそれぞれ開催される。同イベントは、「各地の中学校・高校生の女子にも男子にも、情報学の魅力を届ける!」と、その狙いを語っており、対象を中学生、高校生、中高生の保護者、中高の教員などとしている。
イベントの内容としては、14:00~14:50までがオンライン、対面会場共通で、8大学の会場をオンラインでつなぎ、8大学の教員や学生が情報の魅力を伝える説明会。15:00以降が、オンライン会場では8大学の教員、学生によるトークセッション(会場からの質問にも答える予定)。各大学の対面会場は、大学院生による研究発表や研究室ツアー、保護者向けの相談会など、各大学個別の独自プログラムが実施される予定だという。
大学院研究科にある情報学は、例えば名大大学院の情報学研究科の場合、社会情報学専攻、心理・認知科学専攻などの従来の文系分野の学問や、情報システム学専攻、知能システム学専攻などの従来の理工系などの6つの専攻で構成され、かつ各関連センターなども交えた多彩な学術体系で構成されている(さらに名大の場合、学部にも多彩な情報学部が設けられている)。名大大学院と同様に、名大以外の7大学院も、それぞれ独自の専攻などが研究科に設けられている
インターネットを基盤とした情報システムが社会の基盤になった現在、その内容やシステムについて、文系・理工系問わず学術面で深く研究を進めることで、より優れた情報システム社会基盤を築いていくことが求められている。こうした社会情勢を担う大学院の存在に、中学生や高校生が興味を持ってもらい、まずは各大学への入学を経て、その後、各大学院の研究科に進学してもらいたいとの狙いが今回のイベントに込められているという。
なお、各大学院で実施されるイベントの詳細などは、8大学院の専用Webサイトなどで2月14日ごろより公開される予定で、各8大学院のどのキャンパスが対面会場となるのかなどについても、同様のタイミングで公表される模様だ。