海外人材の紹介などを手掛けるZenkenはこのほど、海外での就職を希望するインド・ベンガルールの工科系大学4年生を対象に実施したアンケート調査の結果を公表した。調査は25の工科系大学で海外就職を希望する4年生を対象に1月2日~9日に実施し、905件の回答を得た。ベンガルールはIT産業の集積地として知られ、「インドのシリコンバレー」とも言われる。
日本で働きたくない人は8%
アンケートで「日本で働きたいか」を聞くと、「はい」が91.8%を占め、「いいえ」は8.2%となった。調査は海外で働きたい学生を対象としていることもあり、多くの学生が日本での就職を希望しているようだ。
ソフトウェアエンジニアが人気職種に
日本でやりたい仕事について聞くと(複数回答)、「ソフトウェアエンジニア」が60.5%で最も多かった。ソフトウェアエンジニアは設計、開発、プログラミング、保守・運用まで担当できる点が人気の背景のようだ。
「フロントエンドエンジニア」が43.8%、「フルスタックエンジニア」が35.5%、「ウェブエンジニア」が33.7%、「デザインエンジニア」31.4%、「データサイエンティスト」29.7%との回答も3割前後に達した。今後も需要が拡大すると予測されているAI関連で、「AIエンジニア」が25.8%を占めた。
日本企業で働きたい理由は「スキルアップ」が約8割
インドより日本で働きたい理由について聞くと(複数回答)、「スキルアップ」が78.8%で最も多かった。続いて「雇用機会が大きい」が61.5%で2番目となった。「日本が好き」(58.1%)、「治安・安全」(48.7%)、「食事がおいしい」(16.1%)、「人から聞いて」(12%)なども多くの回答を集めた。日本企業のイメージについて質問すると、「技術力が高い」との回答が92.2%を占めた。