Microsoftは2024年1月26日にWindows Serverの次期バージョンのおもな新機能について発表し、その名称が「Windows Server 2025」に決定したことも公表した。現在、Windows Insider Programのページにおいて、その早期リリース版がISOイメージとしてダウンロードできるようになっている。Windows Server 2025では、新しいホットパッチ機能や、Active DirectoryおよびSMBの次世代バージョンなど、さまざまな新機能の搭載が予告されている。
Windows 2025の新機能
Windows Server 2025の概要は、Windows Server Blogの次の記事にまとめられている。
同記事は、Microsoftが次期Windows Serverで注力している機能として、以下を挙げている。
- ホットパッチ機能
- 次世代のActive DirectoryとSMB
- ミッションクリティカルに対応したデータとストレージ
- Hyper-V
- AI
ホットパッチは、OSや実行中のワークロードを停止することなく自動的にOSのアップデートを実施できる機能。従来、この機能はWindows Serverの一部のエディションでしか利用できなかったが、Windows Server 2025では全エディションで提供される予定である。さらに、物理サーバだけけでなく、仮想環境やクラウド上で稼働していても利用可能であることが発表されている。
ISOイメージのダウンロード方法
Windows Server 2025のISOイメージは、Windows Server Insider Progranmの参加者向けに公開されている。ダウンロードするには、まず「The Windows Insider Program」のページでWindows Server Insiderに登録する必要がある。
Windows Server Insider プログラムに参加したら、次のダウンロードページで最新のISOイメージをダウンロードできる。
本稿執筆時点の最新版は最初期のビルドであるBuild 26040。通常の環境であれば「Windows Server VNext Preview ISO (Canary) – Build 26040」を選択すればよい。その他にVHDX形式やAzureエディションなどのファイルが用意されている。ファイル名の「VNext」というのは正式名称が決まる前の開発コード名「Windows Server v.Next」の名残りである。
Microsoftは、今後は新機能を備えた新しいビルドを2週間ごとにリリースする方針を発表している。ただし、Windows Server 2025の正式なリリース時期はまだ明らかにされていない。