韓国のアパレルブランドの運営代行を行うMXN JAPANは2023年10月、韓国のアパレルブランド「Matin Kim(マーティンキム)」の公式サイトを開設した。
2015年に韓国で誕生したブランドで、裾を折り曲げずにそのまま被るニット帽「ビーニー」がヒットした。もともと韓国のアイドルが着用したことで注目されたブランドだが、現在はブランド自体の認知を広げた。日本で販売展開する前からすでにファンがいて、ローンチパーティーを行った際は会場の外に行列ができたという。
デザインはモノトーンでシンプルな物が多く、ストリートの要素も取り入れた「モダンユニーク」というジャンルになるようだ。レディース寄りのユニセックスブランドで、韓国のインスタグラムでは、男性モデルも起用している。洋服だけでなく、シルバーのプレートにブランドのロゴが刻印されたウォレットといった小物類も人気となっている。
韓国にある実店舗はハートのイラストが目立つ印象的な建物で、「実際に行った日本人がSNSに投稿してさらにバズる。韓国の有名デパートにも店舗があり、海外のクレジットカード利用者の8割が日本人」(依田慎吾執行役員)と言う。
同社では、ブランドを日本で展開する前に、どれくらいのポテンシャルがあるのかを調べることができる独自ツール「MXNスコアリングシート」を活用した。「日本でどれぐらい検索されているか」「インスタのフォロワー数」など15項目を入力し、ブランドの現在の立ち位置を知ることができたという。
その他、ブランドがどのようなキーワードで検索されているのかが分かるツール「MXNキーワードアナライザー」も併用している。前後に何を検索しているのかが分かる仕組みで、コンテンツ作りやポップアップショップを増やすかなど、マーケティングの指標にしている。
そのブランドに求められているものが分かるため、商品開発にも役立つようだ。「日本のマーケットに対する韓国からの注目度は高い。韓国のブランドから日本進出の支援を求める声も多く、この需要に応えていくことが重要」(同)と話す。