各地の地産品を販売する47CLUBは、全国47社の新聞社のネットワークを生かして選んだ商品を展開している。
2008年に開設した「47CLUB」は、食品を中心に、約1万5000点の商品をラインアップするモール型のECサイトだ。商品はいずれも「47CLUB」に参加する47の新聞社が協力して選んでいる。幅広い商品を網羅するのではなく、地域性のある産品を集めて商品を知らない全国のユーザーに届けるのが狙いだ。
「EC市場が急拡大し、扱われている商品・サービスも急増して利便性が高まった一方、あまりにも選択肢が多すぎて、何を買ったらよいか分からないという声も増えている。ユーザーから、こんなものがあったのかと言われるために、日本中のショップを新聞社が一生懸命探している」(同社)としている。
47CLUBに参加する地方紙に出稿する紙面広告も販路の一つだ。「商品の認知を広めながら販売展開できる」(同)ため、出店者のメリットも大きいという。
▲全国の地方紙が協力
サイトへ出店する事業者へのサポートも手厚い。47CLUBと地元の新聞社のそれぞれから担当者が付き、ショップ運営を支援している。
また、通販カタログへの掲載や、「旬のイチオシ」など新聞とECを連動させた企画も行っており、販促の機会も豊富だ。
地方自治体とも共同して地産品の販路を拡大する伴走型支援にも取り組み、地域活性への貢献にもつなげている。
2023年8月にはショップの機能を改善してリニューアルを行った。スマートフォン・PCのどちらも見やすくし、商品ページに載せるタグを追加して検索性も向上させた。
また、異なるショップの商品を購入する際でも一度の決済で完結するように改良。それぞれのショップで決済する必要はなく、買い物をしやすくした。