サブスク事業支援のテモナ、エコな後払いサービス「サブスク後払い ECO」を提供開始

EC事業支援サービスを提供するテモナは2月9日、経済的にも環境にもエコな後払いサービス「サブスク後払い ECO」の提供を開始した。後払い債権保証の有無、紙とWebの請求書を選択でき、後払い決済、およびペーパーレス推進のニーズに対応する。

テモナは、EC領域において約10年間に渡りサブスク事業支援に特化したシステムを提供しており、「サブスクストア」をはじめ、1000社以上のアカウント開設実績を持つ。このほど、後払いサービス「サブスク後払い ECO」の提供を開始した。消費者は、コンビニ払い、クレジットカード、キャリア決済、スマホ決済、請求書払い、現金を利用して商品代金を後払いできる。

「サブスク後払い ECO」は、「保証ありプラン」と「保証なしプラン」の2種類がラインアップし、事業者は後払い債権保証の有無を選択できる。両プランともに、注文受注時にリアルタイムで自動与信処理を実施し、与信OKとなったものについて後払い受付が完了なる「与信機能」を搭載している。

「保証ありプラン」では、未回収リスクの100%保証に加え、保証手数料がサブスクの継続回数によって優遇される仕組みを採用している。

一方、「保証なしプラン」では、事業者が自社で決済を運用できる仕組みを提供。運用に必要な「与信システム」「請求書発行システム」「債権管理システム」をSaaS型で提供し、回収リスクを軽減しながら後払いサービスの安価な利用を可能にする。

「与信機能」には、後払い導入実績3万店舗以上の実績を持つ後払い与信システムを利用ており、代金回収の代理サービスも利用可能だ。「債権管理機能」では、請求書を発行した顧客の支払状況を注文ごとに一覧参照し、支払い期限超過の顧客に対して督促や請求書再発行を行える。

請求書発行は、Web方式、紙方式の両方に対応。Web方式は、後払い受付が完了した注文の商品を発送し、商品到着のタイミングでSMSまたはは電子メールにて請求書を送付。Web請求書発行(コンビニ決済)は、電算システムとBPORTUS(ビーポータス)が提供する「PAYSLE」の仕組みを活用している。

紙方式は、後払い受付が完了した注文の商品を商品到着のタイミングで別送方式にて請求書を送付。商品と請求書を一緒に同梱することもできる。

「サブスク後払い ECO」は、自社サービスの「たまごリピート」「サブスクストア」「テモチャ」の3製品に標準連携するほか、独自開発型システムとの連携も可能だ。

【料金プラン】

「サブスク後払い ECO(保証あり)」は、初期費用・月額費用ともに無料。保証料率はサブスク継続回数により変動する。請求書の発行手数料は、200 円(別送)、または120円(同梱)となる。

▲「サブスク後払い ECO(保証あり)」のコスト削減シミュレーション

一方、「サブスク後払い ECO(保証なし)」は、初期費用が4万9800円、月額費用が3万9800円、与信が8円/件。その他必要に応じて、払込票の発行手数料、配信手数料、代金回収代行費用が生じる。

▲「サブスク後払い ECO(保証なし)」のコスト削減シミュレーション

国内における後払い決済サービス市場規模は、後払い決済サービス提供事業者の取扱高ベースで、2020年度に8790億円に到達。2026年度には 1.9兆円以上の規模に拡大すると予測されている。市場の拡大に伴い、後払い決済導入事業者も増え、さらなる利便性が求められている。

一方、昨今の日本では、持続可能な社会の実現に向けてSDGsへの取り組みが各社にて行われており、後払い提供時に発生する紙請求書を減らすなどのペーパーレス推進のニーズも高まっているとし、これらのニーズに対応する「サブスク後払い ECO」の提供に至ったとしている。

テモナは、今後も EC(サブスク)事業支援を推進し、さまざまなSaaSサービスの導入を通じて、事業者のビジネス拡大に貢献する考えを示した。