フューチャーショップ、ECサイトとアプリをシームレスにつなげる「future M-App」をリリース

フューチャーショップは2月8日、SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」において、オプションサービスとして、「futureshop」で構築されたECサイトと連携して利用できるアプリプラットフォーム「future M-App」をリリースした。これにより「futureshop」を利用するEC事業者は、アプリの制作・運用により店舗とECサイトをつなげることで、オンライン・オフラインの横断的な販促を実現できる。

フューチャーショップが提供する「futureshop」シリーズは、未来に向けたコマース戦略を創造するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム。CMS機能「commerce creator」で高いデザインカスタマイズの自由度と更新性を実現している他、ロイヤルティマーケティングに取り組める豊富な機能を有している。プラットフォーム自体の機能が充実しているだけでなく、他システムとも多数連携し、柔軟性や拡張性にも優れている。

このほど、オプションサービスとして、「futureshop」で構築されたECサイトと連携して利用できるアプリプラットフォーム「future M-App」をリリースした。

アプリとECサイト間の「自動ログイン」機能により、アプリからECサイトへ遷移する際に毎回ID・パスワードの入力を求められることなく、スムーズなECサイトの閲覧を可能にする。これによりECサイト遷移時の離脱を減らし、アプリからECサイトへのCVR、EC売り上げアップにつなげることが可能だ。

ECサイトの顧客情報を元に、顧客のアプリ内の行動分析ができるという特徴も備える。ECサイトとアプリの間で顧客情報を共有することで、会員IDやプロフィール、購買履歴などの切り口からセグメント配信を行うことも可能になる。顧客の状況に合わせ、プッシュ通知やクーポン配布などの施策を実施できる。

「futureshop omni-channel」などで統合された顧客データと連携することで、共通化されたポイントシステムや会員ステージの機能をそのままアプリで活用することもできる。

これらの特徴により、「futureshop」を利用するEC事業者は「future M-App」を用い、アプリを開発した上で、オンラインとオフラインの両方の視点から全体の販促が実現できる。

フューチャーショップは、「future M-App」リリースの背景としてコロナ禍における巣ごもり需要が一巡し、消費のリアル回帰が進む中で、既存顧客のファン化を通じて、単価アップやリピート率向上に注力することの重要性が高まっており、アプリの活用が既存顧客との繋がりを深め、愛着を長期的に育てるための大きな選択肢となっている点を挙げた。

アプリであれば、Webブラウザ上ではできない表現や機能性で顧客のブランドへの愛着を高めた上で、商品を買いやすいECサイトにシームレスに繋げることができる。さらに実店舗・ECサイトとアプリを繋げ、顧客情報やポイントシステムを一元化することで、より快適な購買体験を提供することも可能だ。

近年の物販EC市場では、スマホECが市場をけん引しているという背景もあり、Z世代の約8割が公式Webサイトより公式アプリでの商品購入を希望しているというデータもあるとしている。

フューチャーショップは、これからもアプリをはじめオムニチャネルのソリューション提供を深め、EC事業者の「未来に向けたコマース戦略の創造」に貢献していく考えを示した。