東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム「Shopee」の日本法人ショッピージャパンはこのほど、商品販売時に商品のコンセプトを決定しており、2期以上連続で増収をしている通販・EC事業者を対象に実施した、通販・EC事業のビジネス成功に関する実態調査の結果を公開した。9割以上が「商品コンセプト」を重視しており 約8割がコンセプト決めにより「売上が伸びた経験あり」と回答した。
「Shopee」は、東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム。シンプルかつ安全で魅力的なEコマースプラットフォームを世界中の消費者に提供し、日々何百万人もの人々がショッピング体験をしている。
ショッピージャパンはこのほど、商品販売時に商品のコンセプトを決定しており、2期以上連続で増収をしている通販・EC事業の経営者・役員を対象に、通販・EC事業のビジネス成功に関する実態調査を実施した。調査期間は、2023年11月29日~12月1日で、103名の有効回答を得た。
商品を販売するうえで、商品コンセプトをどの程度重視しているかをたずねた問いでは、「かなり重視している」の回答が60.2%ともっとも多く、「やや重視している」(31.1%)と合わせて91.3%が商品コンセプトを重視していることがわかった。
先の設問で、商品コンセプトについて「かなり重視している」「やや重視している」と回答した人に、商品コンセプトを重視している理由をたずねた問い(複数回答)では、、「顧客目線で考えることができるから」が59.6%でもっとも多く、「方向性を保つことができるから」(53.2%)、「顧客が得られる価値を最優先で考えているから」(40.4%)が続いた。
商品コンセプトを重視している理由の問いで「わからない/答えられない」以外を回答した人に、選択肢以外で商品コンセプトを重視している理由を自由にたずねたところ、「独自ブランド維持強化」や「リピートを増やしたいから」など54の回答を得た。
商品コンセプトを決める前と決めた後で、商品売り上げが大きく変わった経験の有無をたずねたところ、「何度もある」が31.1%、「数回程度ある」が47.6%と、合わせて約80%が経験があることがわかった。
商品コンセプトを決める流れの中で行ったことをたずねた問い(複数回答)では、「商品アイデアの発案」と「ターゲットの策定」がともに61.2%ともっとも多く、「競合/市場調査の実施」(47.6%)、「ターゲットが抱える課題の可視化」(32.0%)が続いた。
商品コンセプトを決める流れの中で行ったことをたずねた問いで、「わからない/答えられない」以外を回答した人に、選択肢以外の回答を自由にたずねたところ、差別化ポイントの明確化」や「ユーザーの意見を反映させる」「デジタルトランスフォーメンションの活用」など52の回答を得た。
自身の企業でもっともよく行う商品コンセプトの発信方法についてたずねた問いでは、「公式ウェブサイト」(26.1%)がもっとも多く、「SNS(X:旧Twitter、Facebook、Instagramなど)」(21.4%)、「広告などの有料マーケティング」(17.5%)と続いた。
1商品あたり、どの程度の時間をかけて商品コンセプトを決定しているかをたずねたところ、、「2週間~1カ月未満」が19.4%と最多で、「1カ月~2カ月未満」が17.5%「1週間~2週間未満」が16.5%と続く結果となった。
今後のEC市場において、商品コンセプトを決めることがどの程度重要視されていくと思うかをたずねた問いでは、「かなり重要視される」が54.4%、「やや重要視される」が29.1%となり、83.5%が今後のEC市場において商品コンセプトの設定を重要視していることがわかった。
これらの結果を受けショッピージャパンは、今回の調査において、通販・EC事業を増収という観点で成功させるうえで、商品コンセプトの設定が重要であることが明らかになったとした。近年、台湾や東南アジアでも、商品コンセプトをしっかりと訴求している日本越境セラーが活躍している実態あるとし、今後、自社のビジネスを成功に導くためには、最適なコンセプトを設定できるかどうかが鍵になるのではないかとの見解を示した。