Mozillaは2月6日(米国時間)、「Introducing Mozilla Monitor Plus, a new tool to automatically remove your personal information from data broker sites」において、データブローカーサイトから個人情報を自動的に削除する新しいツール「Mozilla Monitor Plus」を発表した。無料サービスとして提供されている「Mozilla Monitor(旧Firefox Monitor)」の有料サブスクリプションとして新しく提供が開始される。

  • Introducing Mozilla Monitor Plus、a new tool to automatically remove your personal information from data broker sites

    Introducing Mozilla Monitor Plus, a new tool to automatically remove your personal information from data broker sites

Mozilla Monitor

MozillaのMozilla Monitorプロダクトマネージャーは、「Monitor(のプロジェクト)を立ち上げたときの目標は、自分の個人情報の漏洩した場所を特定できるようにすることだった。今回、Monitor Plusを使用することで、公開されたデータを販売しようとするデータブローカーサイトから個人情報を取り戻せるようになる」と述べ、Monitor Plusが個人情報保護に利用できることをアピールしている。

1,000万人以上が登録しているとされる無料のMozilla Monitorは、個人情報がデータ侵害に巻き込まれたときに通知を受け取ることのできるサービス。今回MozillaはMonitor Plus発表を記念して、個人情報がどこから販売されているかを確認できる機能を米国在住のユーザーに限り無料で1度だけ提供している。確認対象となる個人情報には、氏名、現在および過去の自宅住所、電話番号、家族の名前、犯罪歴、子供の学区、趣味などさまざまな情報が含まれる可能性があるという。

この無料のスキャンを実施するには、Mozillaに氏名、住所、生年月日、メールアドレスを提供する必要がある。これらは正確なスキャン結果を得るために必要な最小限の情報とされる。

  • 無料のスキャン結果 - 提供:Mozilla

    無料のスキャン結果 提供:Mozilla

Monitor Plus

上記のスキャンにより販売しているデータブローカーを特定しても、個人情報の削除を要求する作業は容易ではない。そこで、「Mozilla Monitor Plus」の出番となる。Mozilla Monitor Plusは月額8.99ドル(年額107.88ドル)の有料サブスクリプションで、個人情報の削除を自動的かつ継続的に代行してくれるサービス。サブスクリプションに加入すると、毎月スキャンを実施して個人情報を販売しているデータブローカーを特定し、個人情報が残らないように削除要求を継続的に代行してくれる。

これらMozillaのサービスを利用するにはMozillaアカウント(旧Firefoxアカウント)を作成する必要がある。Mozilla Monitor Plusの詳細は「Mozilla Monitor」から確認することができる。