マクアケ、ウルロジと提携 円滑なリターン配送を支援

応援購入サービス「Makuake」を運営するマクアケは1月より、EC事業者向け物流支援サービス「ウルロジ」を運営するディーエムソリューションズと業務提携を開始した。「Makuake」実行者のリターン配送業務を支援する。

 

今回の連携により、「Makuake」でプロジェクトを実施した事業者は、プロジェクト終了後に応援購入したユーザーにリターンを提供する際、「ウルロジ」による物流支援サービスを特別プランで利用することができる。

 

実行者が応援購入された分のリターンをまとめて「ウルロジ」の倉庫に納品すると、「ウルロジ」は梱包から伝票貼付、サポーターへの配送までを一気通貫で対応する。

▲仕組み

 

今回、「ウルロジ」と連携する理由について、「toCの商品提供が、『Makuake』でのプロジェクトが初めてという事業者も多い。そうしたtoC向けの配送に不慣れな事業者からはより手軽に依頼でき、小ロットから活用できるサービスを求める声が寄せられていた」(カスタマーサクセス局・前迫万里子氏)と話す。

 

「Makuake」は事業モデル上、通常のECとは異なり、応援購入の数カ月後にリターンが届くこともある。以前より、サポーターが実行者名や応援購入した事実を失念してしまっていたりして、「身に覚えのない荷物が届いた」と持ち戻りになってしまうケースも一部発生していた。

 

だが、今回、梱包の際に「Makuake」のラベルを貼付するサービスも提供する。配送が応援購入の数カ月後となり、サポーターが応援購入したことを忘れていた場合でも、「Makuake」でのリターンであることを周知し、安心して受け取ってもらえるようにする。

 

「伝票よりも視認性が高い形でラベルを貼付することで、少しでも持ち戻りを減らし、サポーターの応援購入体験の向上、そして物流業界の2024年問題への対策につなげたいと考えている」(同)と話す。

 

費用は最小のSSサイズで保管費用・梱包・配送料含めて1個当たり390円から提供する。最小ロットの指定はなく、初期費用は発生しない。