コマースロボティクスは2月6日、RPA内蔵型EC自動出荷(OMS+WMS)システム「Commerce Robo(コマースロボ)」において、「OMO機能」「拠点分散機能」をリリースした。配送コスト削減とリスク分散に対応を図った。
コマースロボティクスの提供する「Commerce Robo」は、RPA内蔵型EC自動出荷(OMS+WMS)システム。このほど、「在庫管理」の観点でECと実店舗を融合することで、顧客体験の向上と販売機会の最大化を実現させる「OMO機能」と、各地に倉庫を展開しているEC事業者が、地域、商品等の条件で自動で出荷先拠点を振り分け、効率的な出荷業務を可能にするための「拠点分散機能」を新たにリリースした。
「OMO機能」は、全拠点の在庫を可視化を実現。店頭に在庫がない場合は、別の店舗・倉庫からの取寄せや、購入者の自宅への直接発送ができ、店舗での在庫不足による販売機会損失防止や顧客の店舗での大量購入促進に貢献する。
▲店頭に在庫がない場合は別の店舗/倉庫から取寄せたり、購入者の自宅へ直接発送できる
店舗での業務負担を軽減する送り状発行機能も搭載。佐川急便の送り状が自動発行できるほか、その他の配送方法もSV連携が可能。店舗で送り状を発行する手間を削減する。
▲佐川急便の送り状は自動発行可能
今回のアップデートで追加されたPOS連携機能により、店舗とECの在庫データ・購入データの同期も可能になった。これにより各顧客の店舗とECの情報(付与ポイント、購入時間等)が同期・可視化でき、より正確なマーケティング施策の実行が可能となる。
▲店舗とECの顧客購入データを同期し、マーケティング活動を促進
「拠点分散機能」は、ECで注文が入ると、届け先の住所に応じてもっとも配送コストの安い拠点を自動で判別し、出荷指示を送ることができる。これにより従来の1倉庫からの出荷に比べ、大幅な配送コスト削減と配送時間の短縮が可能となる。
▲届け先の住所に応じて一番配送コストの安い拠点を自動判別して出荷指示を送ることができる
拠点の分散は、出荷遅延や自然災害時のリスクも軽減する。倉庫の1日の作業量には限界があり、限界を超えた場合は翌日作業となり出荷遅延を引き起こすが、拠点を複数持つことにより作業量が増加し、出荷遅延のリスクを下げられる。
2024年1月の能登半島地震では、現地の倉庫が大きな被害を受け、出荷が一時停止する倉庫もあった。拠点分散機能は、自然災害へのリスク対策も可能となる。