ZOZOの2023年4‐12月期(第3四半期)における商品取扱高は、前年同期比5.1%増の4271億4600万円だった。「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」においてセール施策を強化したことに加えて、「ヤフーショッピング」での売り上げが伸長したという。
2023年の5月、9月、11月にセールイベント「ZOZOWEEK」の実施し、夏のセール開始期間にはテレビCMを放送した。2023年11月23~26日の4日間はブラックフライデーのセールイベントも実施した。
「ヤフーショッピング」については、顧客の定着に加え、モールを運営するLINEヤフーによる「本気のZOZO祭」などの販促施策投下により、売り上げを伸ばしている。
コスメ専門ECの「ZOZOCOSME(ゾゾコスメ)」は2023年12月末時点において国内外の750以上のブランドを取り扱っている。商品取扱高拡大のため、さらに積極的な新規ブランドの誘致や、ラインアップの拡充を進めていく。
同社独自のAIを活用したパーソナルスタイリングサービス「niaulab(似合うラボ)」を開始するなど、購買の上流にアプローチする「似合う」を軸としたソリューションの提供も進めている。
今後の商品取扱高拡大を見据え、2023年8月から物流拠点「ZOZOBASEつくば3」の稼働を開始した。さらに茨城に新たな物流拠点の新設も計画している。
「ブランドから供給いただく商品のうちシーズンをまたぐようなキャリー在庫が想定よりも増えた。保管用に新たな物流拠点を茨城に新設することを決めた。これにより在庫のひっ迫を解消し、作業効率の改善を目指す」(取締役副社長兼CFO 栁澤孝旨氏)と話す。