ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は2月6日、第5世代インテルXeonスケーラブルプロセッサーに対応するHPE ProLiant Gen11サーバ6機種の出荷開始を発表した。
HPE ProLiant Gen11サーバの特徴
HPE ProLiant Gen11サーバは、ゼロトラストアーキテクチャに基づくセキュリティ技術を進化させている。
改ざんに対する究極の防御、再起動することなく自動修復まで行えるHPE Silicon Root of TrustではSPDM(セキュリティプロトコルおよびデータモデル)技術に対応し、オプションカードの保護も実現。
TPM(トラステッド プラットフォーム モジュール)をシステムボードに組み込んでいるほか、サプライチェーンのレベルで不正な部品が装着されていないことを証明するデバイス証明を標準搭載している。
また、HPE GreenLake for Compute Ops Managementを導入することで、クラウドから一括管理が可能で、監視に加え、遠隔からBIOSの設定変更、OSのインストールが行える。
HPE ProLiant Gen11サーバ6機種の強化点
今回発表された6機種では、プロセッサ当たり最大64コアをサポートしているほか、第4世代インテル Xeonプロセッサーと比較して全体的なパフォーマンスが21%向上している。
また、レイテンシーが重視されるワークロードやメモリに制約のあるワークロード向けにメモリ機能が強化されている。具体的には、第4世代インテル Xeonプロセッサーと比較して、最大5600MT/秒(16倍増)と2.7倍の最終レベルキャッシュを実現しているという。
6機種の内訳は、タワー型2種類(HPE ProLiant ML110 Gen11、HPE ProLiant ML350 Gen11)、ラックマウント型が4種類(HPE ProLiant DL320 Gen11、HPE ProLiant DL360 Gen11、HPE ProLiant DL380 Gen11、HPE ProLiant DL380a Gen11)となっている。
Xeon E2400プロセッサー対応HPE ProLiant Gen11サーバも出荷
あわせて、インテルXeon E2400プロセッサー対応のエントリーレベルのHPE ProLiant Gen11サーバ2機種の出荷も開始された。
両製品は手頃な価格のエントリーレベルながら、HPE ProLiantサーバ共通のセキュリティや機能を備え、最大4400 MT/sのDDR5メモリUDIMMで、最大128GB のメモリ容量を実現している。