oViceは2月6日、ハイブリッドワーク実施企業に勤める2022年度・2023年度入社の社員107人を対象に実施した「新入社員のハイブリッドワーク」に関する意識調査の結果を公表した。
約半数の新入社員が上司や先輩が状況がわからないため口頭で質問することに戸惑い、テキストコミュニケーションではニュアンスが伝わらないことや時間がかかることに悩むなどのストレスを感じていることが明らかになった。
同レポートは、ハイブリッドワーク実施企業に勤める2022年度・2023年度入社の社員107人を対象に、1月15日〜16日に実施したインターネット調査の結果に基づく。
ハイブリッドワークの悩み「上司がいつ忙しいかがわからない」
ハイブリッドワークを行う中で「コミュニケーション関連」で困った出来事を尋ねると、「上司・先輩の様子が見えないため質問・相談するタイミングがわからない」が49.5%。一般的には多いと思われる「出社とリモートメンバーが混在する会議の調整が大変」は25.2%、「話したい人を探すのに手間と時間がかかる」は22.4%と大きく差が開いた。
また、「コミュニケーション関連」でほかにも困った出来事があるか質問すると、「上司がいつ忙しいかがわからない」や「わからないときにすぐ聞けない」、「1人ずつしか話せないことが不便」、「文面で伝えるのが難しいときがある」などの声が挙がった。
また、「業務進行関連」 で困った出来事を尋ねると、「文字でのやり取りが多く意図や気持ちの伝達が難しい(誤解が生じる)」が42.1%、「質問や相談を文字で伝えるのは時間がかかる」が36.4%という回答となり、文字でのやりとりにストレスが生じている様子が伺えた。ほかには、「回答に時間がかかる」や「ニュアンスを確認する工程に時間がかかる」、「時間配分が難しい」などの声が挙がった。
入社する際に働き方を重視していた人が65.4%
現在の勤め先に入社する際、働き方(リモート/出社の頻度など)をどの程度重要視していたか質問したところ、「かなり重要視していた」が11.2%、「やや重要視していた」が54.2%。
また入社1年または2年の間で、コミュニケーションの取りにくさから生じるストレスはどう変化したか尋ねると、「かなり増えた」が5.6%、「やや増えた」が36.4%という回答となった。
ハイブリッドワークを行う中で改善されたら嬉しいと思うことを聞くと、「業務を進める上で困った時にすぐに上司や先輩社員に聞くことができる」が40.2%、「連携が必要な上司・メンバーと出社のタイミングを合わせられる」が34.6%と、困ったときに解決策を見つけやすい項目に回答が集中した。このほかには「リアルタイムでチャットを利用しているかわかるもの」や「全員出社日を作ってたまに顔合わせをする」などの声が挙がっている。