東急不動産は2月6日、2023年11月30日に竣工した「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」にスタートアップ企業の成長を支援するオフィス区画を開設することを発表した。内装とオフィス家具に加えて、賃料も同社がサポートするという。
Shibuya Sakura Stage
Shibuya Sakura Stageは2023年11月に竣工した、渋谷駅を中心とするエリアの都市整備基盤における「職・住・遊」を兼ね備えた大規模複合施設。オフィスや商業施設に加えて、渋谷駅中心地区では唯一住宅を整備する。サービスアパートメントや国際医療施設、インターナショナルスクールなどを備える。店舗がおおむね開業する7月26日には、まちびらきイベントを実施予定。
スタートアップ支援区画開設
今回の企画は、スタートアップの成長支援と事業連携創出を狙ったものだという。スタートアップ企業が利用する貸室には会議室やオフィス家具などを整備し、各種費用も無償とすることでテナントの移転コストやランニングコストの削減に寄与する。
選定にあたっては、入居を希望するスタートアップと東急不動産の事業連携案や、広域渋谷圏の魅力向上に資する策の提案が求められる。契約期間は最長2年間で、入居テナントは資金を本業への投資に回すことができるだけでなく、渋谷駅隣接という一等地にオフィスを構えることによる採用活動などでのメリットが見込めるとのことだ。
東急不動産は入居テナントの第1号として、Free Standardの誘致を決定。Free Standardはブランド主導のリコマースオペレーティングシステム「Retailor(リテーラー)」を提供することで、衣料品などの二次流通市場を構築している。今後は東急不動産が管理運営する商業施設での連携も視野に入れているという。