NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は2月6日、東京都新宿区の西新宿エリアにおいて、地域住民や勤務者向けに遠隔操作型の自動配送ロボットを活用し、フードデリバリーおよびラッピング広告のサービス検証を開始することを発表した。実証期間は2月13日から3月5日まで。

実証の概要

今回の実証では、menuが提供するフードデリバリープラットフォームを利用して、検証に参加する飲食店に注文されたフードやドリンクを、西新宿エリアに設定した3カ所の受け渡しエリアまで配送ロボットが運搬する。

加えて、人の歩行速度と同程度で走行する配送ロボットの側面、および背面にSOMPO美術館のラッピングを実施し、配送ロボットを広告媒体として使用する有効性についても検証する。

  • 実証実験のイメージ

    実証実験のイメージ

実証の背景

近年の労働人口の減少や働き方、およびライフスタイルの変化に伴って、配送や警備、移動手段などとしてのロボットの活用ニーズが高まっている。2023年4月には道路交通法改正により遠隔操作型小型車に関する規定が施行されるなど、ロボットの早期社会実装に向けた動きもある。

そうした中でNTT Comは、2023年10月に自動走行ロボットの管制サービス「RobiCo」をリリースするなど、ロボットの社会実装に向けた取り組みを加速している。警備や移動支援、情報発信といった多様な用途でのロボット活用に向けた実証実験も実施してきた。

今回の実証は2022年に愛知県名古屋市の久屋大通で実施したフードデリバリーの実証実験を拡張し、RobiCoを活用し遠隔操作のみで配送ロボットを走行させる技術的検証と、飲食店3店舗の協力によるフードデリバリーサービスやラッピング広告の有効性検証などを実施する。