CO2排出量の削減につなげるクラウドサービスを手掛けるアスエネは2月6日、製造業界のCO2排出量算出業務を支援するソリューション「Asuene Manufacturing」を発表した。
製造業においては、サプライチェーンから購入した原材料、部品、容器、包装などが製造される過程で排出されたCO2排出量(Scope3・カテゴリ1)が大半を占めるといわれている。これらのCO2排出量を見える化するためには、表計算ソフトでの属人的な管理方法は困難だという。
新ソリューションでは製造現場のCO2排出量を自動で算定し、サプライチェーンアンケート機能を使い、製造プロセスごとのCO2排出量の見える化する。また、削減、開示のためのコンサルティングを提供し、欧州電池規則などの国際スタンダードに準じた報告業務も支援する。
製造業界の脱炭素化は日本政府が掲げている2050年カーボンニュートラルの実現において重要課題になっている。日本国内におけるCO2排出量は産業部門が最も多く、国内総排出量のうち約35%を占めている。また、産業部門の総排出量の約94%は製造業由来であるため、製造業界はこれらの削減をすることが求められているのが現状だ。