KDDIアジャイル開発センター(KAG)は2月5日、AWSの提供する生成AIサービス「Amazon Bedrock」を活用して、Slackから生成AIと気軽にチャットができるボットアプリ「かぐたん」を開発したことを発表した。自社内のみならずKDDI Digital DIvergence Holdings(KDH)傘下の各社へ展開し、生成AIの業務活用を推進していく。
かぐたんの概要
かぐたんは、Slackから呼び出せるチャットボットで、「@かぐたん」にメンションすることで生成AIへ一般的な知識を質問したり、文書作成やアイデア出しなどの業務効率化に役立てることが可能。
開発には、同じくKDH傘下のアイレットとフライウィールのメンバーに先行ユーザーとして使用感をフィードバックしてもらい、実際にシステムプロンプトのチューニングに生かすなど、KDHグループ内での生成AI利活用のさまざまなアプローチの1つとして各社のエンジニアの知見を共有しながらプロダクトをブラッシュアップしている。
かぐたんの特徴
同サービスは、よくある生成AIのWebアプリケーションと異なり、Slackから利用できるため、毎回Webブラウザを起動することなく普段のコミュニケーションツールの延長でシームレスに生成AIを活用することが可能となっている。
また、Slackのスレッドで会話を継続でき、スレッド内の会話履歴は記憶したうえでやり取りを継続できるため効率よく追加質問を続けることができる。
加えて、自社のSlackワークスペース内であれば、ダイレクトメッセージで個別にサービスを利用することも可能で、任意のチャンネルにかぐたんを招待して、メンバー間でかぐたんを同時活用することもできるという。
今後はさらなる新機能を実装していくとともに、同サービスの顧客への提供も検討していきたい構え。