三井不動産と東京大学発スタートアップのYanekaraは2月5日、V2G(Vehicle-to-Grid)市場への参入を見据えた実証実験を2月13日より開始すると発表した。 カーシェアリングサービス用電気自動車(カーシェアEV)を利用する。
V2GとはEVを蓄電池として活用し、大手電力会社が管理する電力網に供給する技術、またその考え方のこと。両社は、柏の葉エリアにおいてカーシェアEVへスマート充電を導入し、効率的な電気利用と卸電力市場および需給調整市場における経済性の検証を行う。
具体的には、柏の葉スマートシティにおいて、三井不動産グループが運用するカーシェアEV車両2台に対し、Yanekaraの開発するスマート充電器「YaneCube」を設置し、充電を行う。
YaneCubeは、既存のEV充電コンセントにリモート制御機能を後付けでき、EV充電コンセントに取り付けるだけで、自動充電制御を行えるプロダクト。電力単価が安い時間帯の充電が可能なため、両社はカーシェアリングにおけるEVの効率的な電力利用を目指す。また、年間を通じて得られたEV利用と充電のデータを基に、2026年度以降に見込まれる需給調整市場への参入を見据えた事業性を検証するとのことだ。