JR西日本とアイリッジは2月5日、データ分析およびDX(デジタルトランスフォーメーション)支援領域における、さらなるビジネス拡大を企図し、相互に協力して進めていくことを目的とした業務提携契約を締結したことを発表した。
業務提携契約を締結した背景
両社はこれまで、JR西日本の公式アプリやKANSAI MaaS(関西に主要路線を持つ鉄道7社が提供するアプリ)の共同開発を中心とした取引関係を結ぶ中で、お互いのイノベーション活動に関する理解を深めてきたという。その中で、お互いの強みを活かし、相互に連携し合える体制を築くことが最適であると考え、今回の提携締結に至っている。
JR西日本はこれまで、社内でデータサイエンティストを育て、グループが持つ豊富で多彩なデータの利活用、同社のフィールドで実証されたソリューションの外販を進めてきており、2023年10月には、グループのデジタル施策を主導する役割を担う「TRAILBLAZER」を設立し、さらなる拡大のフェーズを迎えている。
一方のアイリッジは、国内大手鉄道事業者アプリにおけるトップシェア企業として、アプリ開発に加え、画像解析、業務システム開発、UI/UX、アプリマーケティングと多岐にわたる支援を通じて、鉄道業界のDXに精通している。
提携の概要
今回の提携を通じて、両者はJR西日本社グループが提供するデータ分析およびソリューションについて、鉄道各社・事業会社などへの営業活動を共同で行っていく方針だという。
あわせて、JR西日本はソリューション開発の需要増に対応するため、アイリッジの支援のもとで、同社のデジタル人材子会社であるTRAILBLAZERにおける人材獲得を加速させていきたい構え。