ZOZOは1月31日、配送を委託しているヤマト運輸の配送運賃値上げ要請を受け入れると発表した。値上げ適用開始時期は今年4月だ。配送運賃の値上げを受けても、収益性を維持する前提で対応策を講じるという。
国際情勢や円安、労働人口減少に伴うコスト上昇および、2024年問題への対応の必要性を背景に、ヤマト運輸からの配送運賃の値上げ要請を受け入れることにした。値上げ幅については非開示としている。
配送コストが上昇するものの、収益性を維持するために3つの対応策を講じる計画だ。1つ目の対策は、自社努力による他コストの削減を推進する。
2つ目の対策は、「ゆっくり配送」の導入だ。「ゆっくり配送」とは、複数回注文した顧客の配送を1度にまとめることで、配送コスト上昇の影響を緩和させる取り組み。2024年3月からテスト運用を開始する予定だという。
3つ目は顧客向け送料ポリシーの変更だ。現在、1注文当たりの送料は税込250円、即日配送手数料は税込350円としている。今後、顧客向けの送料を値上げする可能性もあるようだ。
同社は2022年8月に送料を税込210円から税込250円に値上げしていた。