Microsoftはこのほど、公式ブログ「What's New in Excel (January 2024) 」において、Excelの最新の機能拡張についてアナウンスした。2024年1月のアップデートとしては、セルに対して画像を挿入できるようになったことや、Web版のExcelでフォームデータを同期やカレンダー形式の日付ピッカー機能が導入されたことなどが挙げられている
セルへの画像の挿入
これまでのバージョンでもシートに対して画像を貼り付けることはできたが、この画像はセルとは独立していたため、シートのレイアウトを変更した場合などには画像の位置やサイズも再調整する必要があった。最新のExcelでは個別のセルに対してテキストや数式などと同様に画像を挿入可能になっている。これによって、セルの幅や高さに画像サイズを連動させたり、並べ替えやフィルタなどを行ったりすることが可能になった。
セルへの画像の挿入は、Windows版のバージョン2311(ビルド17029.200689)以降、およびMac版のバージョン16.79.2(ビルド23112723)以降で使用できる。
Excelブックのパフォーマンスチェック
Windows版Excelの最新版では、ブックのパフォーマンスチェック機能も追加された。この機能を使用すると、ブックを開く際にパフォーマンスを低下させる可能性がある不要な書式設定が含まれていないかを検出してくれるという。
この機能はWeb版Excelでは2023年2月よりすでに実装されていたが、Windows版でもバージョン2312(ビルド17126.20132)以降で使えるようになった。
Web版Excelの新機能
Web版のExcelでは2つの新機能が追加された。一つはフォームデータの同期で、これはフォームに対する回答をリアルタイムにExcelシートに反映させて一覧表示や集計ができるというもの。GoogleスプレッドシートにはGoogleフォームの回答を同期させて集計する機能があるが、それと同等の機能である。
もう一つは日付ピッカー機能だ。Webサイトなどでよくあるカレンダー形式の日付の入力がExcelのセルでできるようになった。
iPad版Excelでもピボットテーブルが使用可能に
ピボットテーブルはデータの集計や分析のために不可欠な機能である。このピボットテーブルがiPad版のExcelでも利用可能になった。iPad版では、小さな画面やタッチインターフェイスのエクスペリエンスに合わせて調整が行われているとのことだ。iPad版Excelのピボットテーブル機能については次のページで詳しくまとめられている。