オーガニックコットンの肌着を製造・販売するマアルは、ポップアップなどリアルでの販売から、ECサイトの顧客を獲得している。出店する際は、環境に配慮した商品であることなどを、顧客に積極的に伝えている。実際に目で見て触れることで、ECで購入してくれる可能性が高まるという。1年間に10回以上は各地域でポップアップを出店している。
ECではオーガニックコットンを使用したオリジナルの肌着や下着などを販売している。生地だけでなく、縫っている糸もオーガニックコットンを使用している点が強みだという。
同社のショーツはふんどしのような形をしている。肌あたりなども良い作りになっている。
▲ふんどしのような形のショーツ
「私は肌が弱く、身に着けられる下着がなかった。敏感肌の方や、悩みのある人などでも着用できる肌あたりの良い肌着が欲しく、ブランドを立ち上げた」(櫻木直美社長)と話す。
フェアトレードであり、環境にも良い商品であることを、コラムとしてサイト内に掲載している。価格も安いわけではないため、納得して買ってもらえるようにコラムを充実させているという。コラムは「読みもの」としてサイトに蓄積している。
インスタグラムにもコラムを掲載している。もともとフェイスブックを中心に運用していたが、2019年からインスタグラムにも力を入れ始めた。
▲オーガニックコットンの肌着
「お客さまは40~50代がメインだ。インスタグラムを見てくださっている方は、30~40代が多く、従来に比べると、30代のお客さまも購入してくださっている。顧客の年齢の幅は広がってきた」(同)と言う。
一般的な肌着とは、サイズなども違い、オンラインでは購入しにくいという。そのためサイズの目安などをサイト内に記載している。今後はオンラインでも試着できるような仕組みの導入を検討しているという。
ポップアップなどのリアル店舗には、ECで購入をためらう人がよく来てくれるという。対面販売は、ECで継続的に購入してもらうための施策の一つとして行っている。
リアルで購入してくれた人に対し、ECで使えるクーポンを提供している。
▲店内の様子
「今後は、リアルでのコミュニティーをオンライン上でも作っていきたい。インスタグラムでのライブ配信などで強化していきたい」(同)としている。