NECは2月2日、銀行、証券、保険などの金融機関に対し、「金融機関向けモダナイゼーションプログラム」としてITシステムのモダナイゼーションを支援する各種商材をメニュー化し、同日から提供開始したことを発表した。

  • 金融機関向けモダナイゼーションプログラムの支援カテゴリ

    金融機関向けモダナイゼーションプログラムの支援カテゴリ

プログラムの特徴

同プログラムは、金融機関の戦略やIT環境に合わせてアプリケーション・開発手法・通信プロトコル・基盤・データ・運用の6つのカテゴリを組み合わせ、コンサルティングからデリバリー、マネージドサービスまでをトータルに提供することで、既存のIT資産を活用した実現性の高いモダナイゼーションを可能にし、金融機関の持続可能な成長を支援するもの。

  • 金融機関向けモダナイゼーションプログラムのプログラムメニュー

    金融機関向けモダナイゼーションプログラムのプログラムメニュー

プログラムの特徴としては、「豊富なモダナイゼーション実績を活かしたコンサルティング」「金融領域に最適化されたリファレンスアーキテクチャ」「NEC印西データセンターを活用したマルチクラウド/ハイブリッドクラウド環境の実現」「『API Economy Initiative』を通じた金融機関同士のナレッジ共有」という4点が挙げられている。

特徴に挙げられているリファレンスアーキテクチャとは、ソリューションを構成するIT製品やITサービスの推奨される構造や統合方法を示すドキュメント、またはドキュメントセットのこと。

同アーキテクチャにより、安全性を確保しつつ、将来の変化に対応できる柔軟性や迅速性を備えたシステムを実現するとしており、一例として、セキュリティを確保しつつ、社内外システムとの柔軟な連携を可能にする金融版セキュアクラウドプラットフォームの提供を2024年3月に開始する予定であることを発表している。

同社は、同プログラムを中心とした金融機関向けのモダナイゼーション事業において、今後3年間で500億円の売上を目指す方針。