オリジナルキャラクターなどをプリントした衣類や雑貨を販売するグラニフは23年12月、自社ECサイトをリニューアルした。顧客の声を反映し、商品区分を変更したり、スタッフコーディネートを導入し、より商品を探しやすくした。EC化率は上昇傾向にあるというが、OtoO(オンラインからオフライン)も強化する方針だ。
今回のリニューアルでは、顧客アンケートによるリクエストを反映し、①商品を男女別に掲載 ②トップページに再入荷アイテムを表示 ③スタッフコーディネートを掲載――を実装した。
▲オリジナルキャラクターが人気
商品区分については、「男女共用で着用できるTシャツが多いので『UNISEX』としていたが、『大きめに作られているのか』などサイズに関して戸惑ってしまうという声が多かった。ワンピースやスカートもあるので、分かりやすく表示した」(EコマースDiv.ゼネラルマネージャー 高松貴宏氏)と説明した。
ECサイト上でこまめに確認するユーザーが多いことから、人気商品の再入荷アイテムは見やすい位置へ配置した。
アイテム着用時のサイズ感やスタイリングなど、店舗スタッフによる着用画像も掲載した。
▲スタッフコーディネートを掲載
「コーディネートの魅力を伝えるだけでなく、店舗スタッフへの注目度を高めたい。『このスタッフに接客してもらいたい』と店舗に足を運んでもらうことで、リアルならではの体験を楽しんでもらうのが目的だ」(同)と話した。
リニューアル前から、ECでの発送時に「サンキューカード」を同梱しているという。
「グラニフは『楽しい!』を生み出すブランド。届いたものを開けた瞬間から楽しんでもらえるよう、オリジナルキャラクターのカードを入れている。10種類以上の中からランダムで届くので、集めてもらったり、SNSに載せてくれたらうれしい」(同)と話した。
ECサイトに、ライブ配信のアーカイブを掲載しているのも特徴だ。
「ライブ配信では、ECサイトや店舗だけでは伝わりきらない、ポケットの中などの細かい部分まで説明しながら見せている。コメントも多くしてもらい、内容が充実しているので、ECサイトのコンテンツとしても効果的だと感じている」(同)と話した。
▲インタビュー記事やインスタライブなどのコンテンツが充実している
今後については、「ファンの熱量の高さに支えられているので、コミュニケーションをもっと取っていく。ファン同士で話せるオンラインコミュニティーもやってみたい。グラニフらしい『体験価値』を、実店舗と一緒に高めていきたい」(同)と意気込んだ。