AIソリューション提供を行うファーストアカウンティングは1月31日、AI-OCRで活用する新バージョンの文字認識AIを開発し、提供を開始したことを発表した。

"印影被り"でも高精度の文字認識能力

文字認識AI精度のサンプル(同社資料より)

同社では経理ソリューションで活用するOCR用のAI開発を行っており、AIによる文字認識技術開発に力を入れている。今回の新バージョンでは、特に複数の文字が重なって表示される"印影被り"で文字認識能力が向上し、サンプルでは人間による目視判別が難しい文字も認識しているのがわかる。

「FA Research」というAI技術研究チームを組織する同社は、深層強化学習を用いた新しいロゴ認識手法や拡散モデルを用いたシーンテキスト認識法などの論文を発表。本年1月には、国立研究開発法人理化学研究所とLLMの共同研究に参画するなど日々研究を進めている。ファーストアカウンティングは、2016年創業のベンチャー企業で、理財務部門のERPへの入力作業や確認・承認作業などに対応したAIソリューションを開発している。代表的なサービスとしてWebブラウザ上で利用する会計用AI-OCRソリューション「Remota」、APIによる経理業務効率化AIエンジン「Robota」などがある。