NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は1月31日、健診およびPHR(Personal Health Record)データを分析し、ICTによって生活習慣の改善を支援する健康経営支援サービス「あなたの健康応援団 ~Smart Data Health Supporter~」の提供を開始することを発表した。企業や健康保険組合(健保)が契約することで、その従業員または被保険者の健康を支援する。

健康リスクを可視化

同サービスは健診結果やPHRデータを取り込むことで、特定保健指導の対象者やその予備群の状況を可視化する。これにより、健康に関する動機付けや日々の行動変容に関する継続的なフォローなど、これまで企業の厚生担当や健保の担当者が実施していた業務を支援するという。

健診機関から提供される健診データは、健診標準フォーマットに変換した上でサービスに取り込む。取り込んだ健診データを自動で分析し、特定健診・保健指導の実施状況や、従業員または被保険者の健康診断の判定結果などをタイムリーに把握できるようになる。

  • データ可視化の例

    データ可視化の例

健康リスクの分析

健診データを組織や年齢などカテゴリごとに表示することで、各カテゴリにおける健康リスク者を把握可能だ。健診結果の総合判定や各種生活習慣病の判定結果ごとに絞り込みを行うことで、健康リスク者を選定でき、ハイリスク社に対する効率的なアプローチも可能となる。

生活習慣改善の動機付けと継続的なフォロー

対象者に対して、ナッジ要素を取り入れた介入メッセージを送付し、自身の健診結果や検査値の経年変化、3年後や5年後の生活習慣病発症確率を確認させることもできる。これにより健康リスクを再認識させ、生活習慣改善への動機付けを行う。

同時にPHRサービスを活用した生活改善の取り組み機会を提供し、歩数や体重の目標達成に応じてdポイントを付与するなど、従業員のモチベーション向上と行動変容の定着化を支援する。

  • 画面例

    画面例

健康状態を可視化し継続的にフォロー

PHRデータで生活習慣改善の取り組み状況をモニタリングし、健診結果の変化を経年で可視化することで、従業員の実際の健康状態の変化を評価できるとのことだ。