日立製作所は1月31日、2024中期経営計画の確実な達成とサステナブル成長の実現による企業価値向上に向け、4月1日付で事業体制を強化すると発表した。
Lumada事業に関わる新人事
2024 中期経営計画の達成と成長に向け、IT×OT×プロダクトを活用したLumada事業を強化し、デジタルを通じた One Hitachi での成長を加速していく。
そのために、全社デジタル事業の基盤を強化してきた阿部淳氏が執行役副社長としてコネクティブインダストリーズ事業を統括し Lumada 事業の拡大をけん引する。また、執行役副社長の德永俊昭氏が、Lumada事業を中核とする全社の成長戦略を新たに管掌し、デジタルによる成長拡大を加速する。
さらに、GlobalLogic社長兼 CEO のニテッシュ・バンガ氏が執行役常務としてデジタルエンジニアリング BU CEO を兼務し、先進的なデザイン機能の浸透により、OT分野をはじめ日立全体の価値創出を拡大させる。
グローバルの競争力強化に向けた新人事
サステナブルな成長に向けてOne Hitachiでグローバルな総合力を結集するため、ABBグループなどでの豊富なグローバル事業運営の経験と、日立グループにおける事業推進や地域戦略策定の経験を併せ持つブリス・コッホ氏が執行役副社長 CSO 兼 CRMO(Chief Risk Management Officer)に就任する。
ITとOTの事業で豊富なフットプリントを有する米州地域では、シャシャンク・サマント氏が執行役専務に就任し、米州地域戦略担当としてデジタルを活用した事業を拡大させる。
サステナブル成長を支えるコーポレート機能においては、Chief Sustainability Officer 兼 CDEIO(Chief Diversity, Equity & Inclusion Officer)であるロレーナ・デッラジョヴァンナ氏が新たに CHRO を担当し、国や地域、事業体を超えてイノベーションを起こすことができる人財の育成と社内環境の整備を推進し、グローバルでの競争力を強化する。
加藤 知己氏が執行役専務CFOに就任し、キャッシュ創出力のさらなる向上や ROIC 経営の深化など、財務資本戦略を通じてサステナブル成長の実現を支える。
さらに、法務や渉外をはじめとした成長戦略の支援を管掌するChief Administrative Officerを新設し、中畑英信氏が就任し、不確実性が増す経営環境下において、より強固な経営基盤を構築する。