エクサウィザーズは1月31日、LLM(Large Language Models:大規模言語モデル)を利用して、ロボット機器を含むシステムの音声制御を実現するインターフェースの提供を開始したことを発表した。

同サービスにより、ロボットなど機器の制御に必要なボタンやパネルなど、操作のトリガーと一定のスキルが必要な既存のシステムを、最短1日で音声制御が可能なシステムにアップデート可能だという。インターフェースはオンプレミスの環境の制御にも対応可能とのことだ。

  • 既存システムを音声制御可能なインタフェースにアップデートするという

    既存システムを音声制御可能なインタフェースにアップデートするという

インタフェースの特長

今回提供を開始するインタフェースの音声制御システムはLLMを活用しており、人の指示に表現の揺れやあいまい性がある場合でも、指示した内容と同じ文脈のコマンドを探し出すという。人に話しかけるような自然な対話で、システムやロボットを制御できるようになるという。日本語と英語に対応する。

インタフェースは学習が不要で、最短1日での実装と利用開始が可能だ。オンプレミス環境での導入にも対応。ネットワーク通信を必要とせずローカルの環境でも制御できる設計で、電波が届きにくい環境や通信圏外の場所でも運用できる。複数のプログラミング言語に対応してAPI(Application Programming Interface)も提供可能だとしている。

自律的な操作が困難な素材の操作も音声制御で実現

模倣学習・予想学習技術を持つマルチモーダルな同社のロボット向けAIプラットフォーム「exaBase ロボティクス」とインターフェースを組み合わせることにより、従来のロボットでは自律的な操作が困難で、人の手による取り扱いを前提とするような柔軟な素材の操作も音声制御で実現できるのだという。