LegalOn Technologiesは1月31日、AI契約審査プラットフォーム「LegalForce」において「プライバシーポリシー」の自動レビュー機能を追加したことを発表した。これにより、プライバシーポリシーの作成にかかる労力を軽減し、抜け漏れや見落とし、法改正対応漏れのない契約審査業務を支援するとのことだ。
複雑なプライバシーポリシーの取り扱い
プライバシーポリシーとは、企業が個人情報やパーソナルデータの取り扱い方法や配慮の仕方を示す方針をまとめた文書だ。個人情報の取り扱いは、個人情報保護法で「利用目的」「第三者提供」「共同利用」などについて定められている。
特に事業者がユーザーから個人情報を取得し、また利用などをする場合には、法律で定める事項について個人へ通知、および公表などすることを義務付けている。そのため、事業者がユーザーから個人情報を取得・利用などをする際には法律で定める事項を公表する必要があるという。
プライバシーポリシーはサービスごとに作成され、記載項目が多岐にわたり、最新の法令やガイドラインに対応しているかどうかを確認する必要もあるため、作成には一定の習熟が求められる。プライバシーポリシーを新たに作成する際だけでなく、既存のプライバシーポリシーの法改正対応の際に要する労力も大きな負担だ。
LegalForceがプライバシーポリシーに対応
これに対し同社は、LegalForceがプライバシーポリシーの自動レビューに対応を開始することで、抜け漏れや見落としのない業務を支援する。自動レビュー実施時には、契約書にひも付く国のガイドラインや必要書類のひな形を提示する「実務対応アラート」も充実させ、プライバシーポリシーの作成に関連する注意点を網羅的に把握できるようになるとしている。
LegalForceの自動レビュー機能は、プライバシーポリシーと合わせて作成される機会が多い「Webサービス利用規約」にも対応している。今回、プライバシーポリシーにも対応を開始したことで、Webサービス提供企業におけるLegalForceの利便性が向上しているそうだ。