レック、流行に敏感なユーザーに訴求 モールの特徴を生かす

生活雑貨の製造販売を行うレックは、出店するモールの特徴によって販売商品を変えた展開をしている。

イーベイジャパンのECモール「Qoo10」では、女性ユーザーが多いモールの特徴を踏まえて、商品サイトに工夫を凝らして順調にユーザーを獲得。2023年12月には、「Qoo10アワード」において生活雑貨部門の優秀店舗に選出された。

「Qoo10」の店舗では、限定商品を展開したことが、受賞につながったとみる。「トレンドに敏感な女性が多いというモールの特徴を踏まえた商品を提供し、ユーザーから評価を得たと思う」(EC営業本部 EC営業部 齋藤優氏)。

例えば、売れ筋商品である「おしりふき40個セット」は、「Qoo10」のX(旧ツイッター)経由でアンケートを行い、ユーザーとコミュニケーションを取った上でデザインした限定版を用意。2週間で約1800ケース以上の注文があったという。

さらに、配送時の段ボールのデザインにも工夫を凝らした。そのままプレゼントとしても送れるようなオリジナルデザインを採用し、ギフト需要も捉えた。

ECサイトの商品ページにもこだわった。「メッセージ性を盛り込んで自社でデザインした。例えば、パパとママが子育てしていることが伝わるような画像も自社で用意してページに反映した」(同)。同社では、撮影用に部屋を借りてスタジオを設けて、画像やサイトを作り込んでいるとしている。

2024年は、フェムテック市場も開拓していく方針だ。「女性用のデリケートゾーンシートといった商品がある。SNSなど口コミで広がるような展開をしたい」」(同)と話した。