サイバーエージェントのグループ会社であるeStreamは2017年から、自社開発のアニメ・キャラクターグッズを販売するECサイト「eStream Store」の運営を行っている。
サイバーエージェントが運営する「Abema TV」で放送されるアニメなどのキャラクターを商品化して販売するサイトを立ち上げた。高井里菜社長は「商品は全て自社商品。特徴的な新しい商品を作ることにこだわっている」と話す。
商品の1つがキーホルダー付きのミニフィギュアシリーズ「きゃらぺいっ!」。一見すると、バッグなどに取り付けられるキャラクターのキーホルダーだが、キャッシュレス決済機能が搭載されているため、コンビニなどの支払いに使える。フィギュアとしてコレクションする人もいるようだ。
▲キャッシュレス決済機能が搭載の「きゃらぺいっ!」
その他、食品玩具も販売しており、コレクション性の高さから、ECサイトではまとめて購入する人が多いという。食玩のような低価格の商品は、オフラインでも購入もされるため、2022年ごろから卸販売も強化し、販路を広げた。
2023年6月からは、推し活コスメブランド「iCouleur(アイクルール)」を立ち上げ、サイトで販売している。アニメグッズは、キャラクターがプリントされている物が多いが、日常に取り入れやすい商品として化粧品の展開も始めた。「容器の見た目はおしゃれで、『推し活グッズ』には見えない。パレットを開けると、実は中にキャラクターが描いてある」(高井社長)。
アイメーク中心の商品ラインアップで、目元には「推し」をモチーフにしたカラーを用いている。肖像を使っていないグッズだが、反響はよく売れ行きも上々だった。同ブランドは受注生産で、これまで2つのコンテンツを商品化してきた。2024年にも新商品の発表を予定している。
商品のPRについては、「Abema TV」が強みのようだ。版権元の公式番組や、公式X(旧ツイッター)などで認知を広げている。「コンテンツはどんどん増えている。新しいことに挑戦する会社なので、ファンの人が喜ぶ形で商品化していきたい」(同)と話す。
また、販売する商品は、海外からも購入できる権利処理が行われており、海外への発送も可能だ。アニメ系は特に海外から人気で、EMSで送れる国や地域には全て対応している。