明治は1月30日、日本マイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service」を活用して自社環境向けに生成AIツール「meiji AI Talk powered by ChatGPT」を構築し、1月15日から従業員約1万人を対象に運用開始していることを明らかにした。

  • 「meiji AI Talk powered by ChatGPT」画面例

    「meiji AI Talk powered by ChatGPT」画面例

「meiji AI Talk powered by ChatGPT」

今回使用を開始した「meiji AI Talk powered by ChatGPT」は、同社の環境に合わせて構築した対話型の生成AIツール。従業員のパソコンに順次導入し、いつでもツールにアクセスできるようにするという。また、従業員が入力した情報が外部に漏洩しないようセキュリティに配慮した環境とし、安心して生成AIを業務に活用できる状況を作ったとのことだ。

明治は従業員を対象として同ツールの運用を開始し、社内での浸透と安全稼働を図ることで、新たなアイデア創出の補助や業務効率の改善など、幅広い場面での活用を進めるとしている。

利用時に注意喚起を表示し安全な活用を促進

また、ツールを展開に際しては生成AIの利用ガイドラインを整備するとともに、利用時には都度画面上に利用する時の絶対条件(おやくそく)を表示することで、注意喚起を実施する。

今後は同社が保有する独自のデータや、従業員の知見を生成AIと掛け合わせることで、独自のツールとして進化させ、これまでにない価値創造の実現を目指すとしている。

  • 利用開始時に表示する注意喚起画面

    利用開始時に表示する注意喚起画面