テクマトリックスは1月29日、同社が国内総販売代理店を務める米Parasoft Corporation(以下略、Parasoft社)のAPIテストの自動化・テスト環境仮想化ツール「SOAtest/Virtualize」最新版となる「2023.2」の販売を開始した。
「SOAtest/Virtualize」は、API開発者向けのソフトウェアテストサービスでAPIテストを自動化する「SOAtest」とAPIテスト用に運用クライアントを自動生成し、テスト実行基盤を構築するサービス仮想化機能「Virtualize」の2つの機能で効率的にAPIテストを実行できる。最新バージョンでは、OpenAIと連携したテストシナリオ生成機能やコマンドライン実行時のテストジョブ並列実行機能が実装されている。
OpenAIと連携したテストシナリオ生成機能やコマンドライン実行時のテストジョブ並列実行機能
最新バージョンでは、OpenAIとAzure OpenAI LLMプロバイダーと連携し、プロンプトで入力した要件に対応したAPIテストシナリオを自動生成する機能が実装された。作成テストは、OpenAPI及びSwagger(REST API設計用ツールセット)サービス定義に準拠したもので、生成されたテストは、チェックボックスでの編集・再生成が可能で効率的にテストを行うことができる。
CLI(Command Line Interface)機能とランタイムサーバーも強化され、CLIからのテストジョブ実行において、従来の1ライン処理から最大4つの並列実行が可能になる。また、テスト実行中に追加テスト指示があった場合もキューに登録処理することで、同時実行の複数のテスト処理も対応可能になった。仮想化機能「Virtualize」では、実行サービスからのリクエスト・レスポンスを学習し、スタブ(テスト専用ダミー部品)を自動生成・最新化する「ラーニングモード」機能を実装しテスト作業のスピードアップを可能にしている。また各種テスト資産の管理機能も強化され、テスト資産情報である「テストスイート」「レスポンダースイート」「アクションスイート」「メッセージプロキシ」「仮想アセット」などのユーザーの利用情報が保存されるようになった。
「SOAtest/Virtualize 2023.2」は、Windows 64bit版、Windows 10、11、Windows Server 2022に対応、Linuxは64bit版、GTK+ 3.20以降、macOSは64bit版、macOS 12に対応する。サービスは、従来版の「SOAtest/Virtualize」保守サービス契約ユーザーは、無償でバージョンアップに対応する。利用料他、詳細情報は要問合せとなる。