東日本電信電話（以下、NTT東日本）は1月30日、イオンモール常滑（愛知県 常滑市）において、自律走行ロボット「ugo」およびAI警備システム「AI Security asilla」を組み合わせて、警備巡回業務のDX（デジタルトランスフォーメーション）実現に向けた実証実験を開始することを発表した。実証期間は2月13日～18日。

  • 実証のイメージ

    実証のイメージ

実証実験の概要

今回の実証実験では、ロボットを活用した高度な警備巡回ソリューションを構築することで、犯罪行為の抑止効果や、専門店の従業員および来客への安心感の向上、警備巡回業務の効率化の実現を目指すという。

イオンモール常滑の施設内を自律走行ロボット「ugo」が巡回し、モール内における犯罪行為を抑止するための立哨と巡回を実施。加えて、従業員が定期的に実施する巡回点検業務の一部をロボットへ代替し、巡回業務の効率化を目的とした効果測定も実施する。

さらに、既設の監視カメラ映像を活用して異常検知を実現するAI警備システム「AI Security asilla」により、「AIで異常を検知した事象の初動対応にロボットを向かわせる」といった、ロボットとAI警備システムを組み合わせた効果を測定する。

  • 運用のイメージ

    運用のイメージ

実証に使用するシステム

自律走行ロボット「ugo」は、自律走行による移動が可能な業務ロボット。警備や点検、巡回が必要な業務に活用できる。環境センサーとの接続や外部システムとの連携など、現場の状況に合わせたカスタマイズも可能だという。クラウドアプリケーション「ugo Portal」を通じて、複数台のロボット管理や、ノーコードで業務フローや自動化プログラムの作成も可能。

  • ugo

    ugo

AI警備システム「AI Security asilla」は、行動認識技術を活用したAI警備システム。既存のカメラにAIを対応させ、異常行動や不審行動の検出時には瞬時に通知し、映像を共有する。映像をモニタリングする警備員の業務負荷軽減が見込め、見逃しや見落しの削減に寄与するとのことだ。

  • AI Security asillaのイメージ

    AI Security asillaのイメージ