コクヨは1月29日、社員の成長機会を求める企業やワーカーと、事業課題を抱える企業をマッチングする複業サポートサービス「pandoor(パンドア)」をプレリリースすることを発表した。これに伴って、エントリー企業の募集受付を開始する。

  • 「pandoor」サービスロゴ

    「pandoor」サービスロゴ

「pandoor」サービス概要

pandoorでは、新規事業の立ち上げや事業戦略の立案など重要度と難易度が高い課題の解決を求める企業と、社員の成長のために社外経験をさせたいと考える企業のワーカーをマッチングする。週1日6カ月間の社外経験(複業)を提供するという。ワーカーは所属企業の業務時間内で送り出されるとのことだ。

ワーカーを送り出す企業は難易度の高い課題解決にチャレンジする機会を社員に提供し、さらなる成長を促せる。さらに、受入先での業務経験を自社業務へ還元することも期待できる。受入企業は解決したい事業課題に対し、外部の知見や知識を取り入れることで、その解決に向けた具体的な施策を進められるようになる。

コクヨはワーカーの送出企業と受入企業の双方に要望をヒアリングし、複業開始のための人選や契約、ワーカーのメンタリングや労務管理を含む複業中の伴走支援、複業前後によるアセスメント調査など一貫したサポートを提供する。

実証実験の結果

コクヨはpandoorのプレ事業において、不動産会社を受入企業としたプレ事業を実施した。対象業務は新規ホテルの広報戦略の立案と実行で、求めるワーカーはコーポレート広報経験者、および商品プロモーション経験者だ。課題の発掘からアクションの整理、新規施策の提案、実行までを実施した。

  • 実証実験のスケジュール

    実証実験のスケジュール

受入企業によると、受け入れたワーカーは前例に捉われない自由な視点で各種施策案やイベント企画などを提出したという。また、さまざまな課題を一緒に考えることで、自社の中だけでは整理しきれなかった課題も整理できたようだ。その他、各種アクションの結果の数値化や、一過性のアクションで終わらせず業務フロー化を行うなど、今後につながる取り組みとなったようだ。