エクイニクスはこのほど、新しい仮想ルーティングサービス「Equinix Fabric Cloud Router」の提供開始を発表した。同サービスは、企業が複数のクラウドやオンプレミス環境でアプリケーションとデータを容易に接続することを可能にするもの。

「Equinix Fabric Cloud Router」の特徴

「Equinix Fabric Cloud Router」の特徴は、「マルチクラウドパフォーマンス」「プライベート接続」「エンタープライズグレード」「コスト削減を実現」の4点。

マルチクラウドのパフォーマンス

「Equinix Fabric Cloud Router」により、Amazon Web Services(AWS) 、Google Cloud Platform、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructureなどの主要クラウドサービス、そしてAkamai、ServiceNow、Zoomなどの数百のサービスプロバイダに低レイテンシで接続することが可能になる。

エクイニクスは世界各地にクラウドに隣接したロケーションを保有しているため、遠隔地を経由したトラフィックのバックホールが不要だという。

コスト削減に寄与

「Equinix Fabric Cloud Router」では、インターネットを経由した下り転送の代わりにプライベートクラウド接続を活用することで、クラウドのエグレスコストを最大75%削減可能だという。

また、Equinix Fabric Cloud Routerに組み込まれたレジリエンス(回復性)により、高価な費用のかかるルーターの冗長化が不要になるため、ITチームの負担軽減に貢献する。