LINEヤフーは1月29日、キラメックスと連携して、生成AIの業務活用法などが学べる「データ・AI活用人材育成プログラム」を法人向けに提供開始したことを明らかにした。このプログラムでは、生成AIやビッグデータに関する基礎的な知識と業務への活用方法、プログラミングスキルなど、未経験者や初心者でもITスキルを身に着けられる「AI活用アカデミア(通常版・短縮版)」「Webアプリケーション開発コース」「データ活用基礎コース」の計4コースを展開する。
同プログラムはこれまでにグループ社内や一般のコンシューマ向けに提供していたリスキリングのプログラムを、法人向けに展開するものだ。未経験や初心者でも IT 技術を使いこなせる「文系デジタル人材」の育成を支援し、日本全体のリスキリングを支援する。
AI活用アカデミアコース(通常版・短縮版)
AI活用アカデミアコースは、企業内大学「LINEヤフーアカデミア」がグループ内で展開する、エンジニア職種以外を対象にしたAI人材育成コース。「AI基礎知識・最新技術紹介」「生成AI 活用・実践」「AIプロジェクト推進」など、基礎知識からワークショップまで計7回の講座を展開。
通常版では、受講者はLINEヤフーや他社の社員と共に講座へ参加し、全7回の講座を約4カ月間で学習する。複数社が同じグループとしてディスカッションに参加し学びを共有することで、自社内だけでは得られなかった新たな視点や気づきにつながるという。
先行して受講したJTBと東急不動産ホールディングスからは、「社内ではITを活用できていると思っていたが、他社メンバーの状況をうかがい、このままでは置いて行かれると危機感を覚えた」「業界が異なる方たちとグループワークを通じて意見を交換することが大変有意義だった」などといったコメントが寄せられているそうだ。
短縮版では全7回の講座を約1カ月間で受講できるよう設計されており、企業のニーズに合わせて選べる。受講の金額は企業のニーズや課題に応じて研修内容とするため、個別の見積もりとなるが、一人当たり約20万円前後の想定とのことだ。
Webアプリケーション開発コース
Webアプリケーション開発コースはプログラミング未経験者からITエンジニアへの転身を支援するリスキリングプログラム「LINEヤフーテックアカデミー」のカリキュラムをベースとしている。LINEヤフーで新卒エンジニアの育成を担当する社員が、事業会社でWebエンジニアとして働くために必要なスキルを提供する。
LINEヤフーの研修を受講して試験に合格した社外エンジニアがメンターとして専属で指導するほか、LINEヤフーで働く現役エンジニアによる講義や、メタバースでの受講者同士のコミュニケーションなども体験できる。コンシューマ向けに提供している「転職支援」は含まず、受講料は一人当たり45万円(税別)。
データ活用基礎コース
データ活用基礎コースは、LINEヤフーが社員向けに展開している、ビッグデータや統計に関する研修プログラム。「定量データ分析基礎」や「統計解析入門」、「はじめてのA / Bテスト入門」など、計9個のコンテンツを集約した研修プログラムを展開する。2023年度内に提供開始予定。