TISインテックグループのTISは1月29日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)を搭載するチャットボット作成サービス「Dialog Play」について、生成AIを活用したシナリオレス機能と、外部API(Application Programming Interface)のディレクトリを公開して開発知識があれば誰でも追加機能の開発が可能になる「Dialog Play」ディレクトリ機能を追加することを発表した。

AIチャットボット作成サービス「Dialog Play」

Dialog Playは業務に特化したAIチャットボットを作成できるサービス。TISが自社開発したAIチャットボットであり、生成AIなど新しい技術もソリューションに取り入れている。ユーザーの基幹・周辺システムとの連携にも対応し、RPAなどと組み合わせてさまざまな機能を追加できる。

生成AIを活用したシナリオレス機能

これまで、チャットボットを実装するためには質問と回答の一覧を事前に登録する必要があり、ここに多くの時間と工数を要していたという。また、登録していない質問に対してはユーザーが求めている回答が難しく、利用率が減少していた。

今回追加したシナリオレス機能は、生成AIがAPIで連携している外部システムの情報(天気予報、時刻検索、翻訳機能など)や、事前に読み込ませた社内文書(PDF)から回答を自動で生成可能となった。これにより、時間と工数を削減できるだけでなく、想定していない質問に対してユーザーが求めている回答ができるようになった。

「Dialog Play」ディレクトリ機能

あらかじめ基本的な外部サービスのAPIをディレクトリに登録しておくことで、運用担当者が必要な時にボタン1つで外部サービスと運用しているDialog Playに接続できるようになる。ディレクトリを活用するPythonライブラリをオープンソースとして公開するため、一般の開発者が新たな外部システムと接続するためのAPIの開発・公開も可能だ。

これまでは外部連携を行う際に、TISの開発者がAPIの設定を個別に定義していたとのことだが、この機能により運用担当者が必要なAPIを選択するだけで設定可能となった。