PwC Japanグループは1月29日、フォレンジックサービス部門をPwCアドバイザリー合同会社から分離し、フォレンジックサービス業務に注力する「PwCリスクアドバイザリー合同会社(PwC Risk Advisory LLC)」という新法人として設立することを発表した。
なお、フォレンジックとは、企業価値の毀損につながる多様な問題の防止、発生に際しての事実解明、根本原因の究明を通じた本質的な問題解決策を提供し、企業・組織の成長に貢献する取り組みのことを指す。
新法人の概要
新法人のフォレンジックの専門家は、会計監査における不正リスク対応の体制強化にさらなる貢献を行うとともに、これまで通り、PwCのグローバルネットワークおよびPwC Japanグループ内の多様な専門家との連携を強化し、社会課題の解決に努めていくという。
また新法人では、フォレンジックサービス部門で提供してきた、会計不正、品質不正、贈収賄および不正競争などに関する事実調査、リスクマネジメントなどをさらに発展させていきたい考え。
加えて、調査対象となったPCやスマートフォンに保存されている電子情報の解析により事実解明を行うための技術である「デジタルフォレンジックス」や、メールを含むビジネス上の連絡などの中から、訴訟で利用可能な法的証拠を探し出す米国の電子証拠開示制度である「eディスカバリー」などの発展も目指す。
なお、新法人は3月1日を予定日として設立され、代表者には山上眞人氏が就任する。